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2022.11.02

早川和良がACC「第8回クリエイターズ殿堂」に決まる

当社代表取締役社長でCMディレクターの早川和良は、一般社団法人ACCによる「第8回クリエイターズ殿堂」の選考会にて、殿堂入りすることが決定しました。

ACCではCM表現の向上に関する事業の一環として、1983年7月に「ACCパーマネントコレクション」(通称:CM殿堂入り作品)を制定し、歴史に残る優れたCMを殿堂入り作品として選考してきました。またCM作品が殿堂入りすると同時に、このような優れたCMを長年作り続けたクリエイターにも焦点を当てるべき、との考えから、2010年にACC創立50周年を記念して「クリエイターズ殿堂」が創設されました。
今回の殿堂入りは、杉山恒太郎選考委員長をはじめ計5名が選考委員を務め、11月2日開催のオンラインイベント「TOKYO CREATIVE CROSSING」にて他8名と共に発表されました。

<第8回クリエイターズ殿堂>早川和良

≪選考理由≫

80年代に制作された宝酒造の「東方に宝あり」のシリーズは、その映像の洗練さとファンタジックなストーリーテリングで、人々を魅了した。
このCMは日本天然色映画を出て、吉田博昭らとつくった「TYO」が、若いCMプランナーを惹きつけるプロダクションに成長して行くきっかけともなった。やがて三浦武彦とのコンビで、数々の名作を連発することになる。日本のCMに欠けていた、ストーリーテリングの技術を確立したディレクターと言えるだろう。その後の、日本のディレクターたちに大きな影響を与えた。

≪受賞コメント≫

この賞をいただけてとても嬉しいです。

でもこの賞をいただけたのは私1人の力ではありません。
携わったクライアントの方、広告会社の方、そして制作会社の方、スタッフの方、そういう人たちが力を合わせてCMができたので、その人たちを代表して感謝をしたいと思っています。

「早川和良」というのは私自身で生まれたわけではなく、みんなに育てられたという風に思っています。 どうしてそういうことが起きたかというと、クライアントの方も、広告会社の方も制作会社の方も「もっと良いものをつくりたい」ということをずっと考えていたと思うんです。
そして業界に来る若者・新人をみんなで育てるという雰囲気がありました。そんな業界は、広告業界だけだと思います。

ですから、広告業界の良いところ、「人材をみんなで育てよう」という素晴らしいところをこれからも残していってほしいですし、今の若手の方たちもみんなに育てられてどんどん大きくなっていってほしいなという風に思います。

≪プロフィール≫

(はやかわ・かずよし) ディレクター。
1952年愛知県生まれ。1975年金沢美術工芸大学卒業後、日本天然色映画・企画演出部に入社し、1982年「ティー・ワイ・オー」の設立に参加。数多くのCM作品を演出し、1989年に「クリスマスエクスプレス」(東海旅客鉄道)で全日本CM大賞(現・ACC賞グランプリ)を受賞。バブル景気に沸く時代の空気を見事に演出した心に残る名作として、今も語り継がれている。
翌1990年「エクスプレスキャンペーン/クリスマス/ファイト/ハックルベリー」(東海旅客鉄道)と「クリニカDFC/大脱走」(ライオン)の2作品でグランプリを連続受賞し、ディレクターとして不動の地位を築いた。「聞茶 茶館/キャッチボール」(キリンビバレッジ)、「夢見るヒコーキ。ANA/バースデーケーキ」(全日本空輸)など数々のヒット作を世に送り出し、40年に及ぶCM制作プロダクション事業を中心から支えてきた。
2003年同社グループ会社「Camp KAZ」を設立。
2016年「ティー・ワイ・オー」の代表取締役社長に就任、2021年より「xpd」の代表取締役社長。

ACCについて

よいCMの制作と放送の実現に寄与することを目的として、1960年にCM合同研究会として設立。2013年に一般社団法人へと移行しました。
ACCは、広告主・広告会社・制作会社・放送会社の4業種のメンバーを中心に構成され、業種の枠を超え、グローバルな視点から日本のクリエイティビティの発展に貢献すべく活動しています。

■詳細は下記ページでもご覧いただけます。
第8回クリエイターズ殿堂