#INFORMATION  /  2022.06.29

Whatever 川村真司の初長編監督作品『左』プロジェクトにドワーフとTECARATが参画

~木彫人形によるストップモーション時代劇の制作をスタート!~

株式会社xpd ドワーフ スタジオ(以下ドワーフ)は、クリエイティブ・スタジオ Whatever Inc.のクリエイティブディレクター 川村真司 初長編監督作品となる、伝説の彫刻職人「左甚五郎」を主人公とした木彫人形によるストップモーションアクション時代劇『左』プロジェクトに太陽企画株式会社 TECARATと共に参画し、パイロット版制作をスタートしました。

  • ©dwarf/Whatever/TECARAT

本作は、国内外で数々の賞を受賞し米誌Creativityの「世界のクリエイター50人」にも選出されている川村真司監督による初長編映像作品です。『こまねこ』や『リラックマとカオルさん』などを手掛けるアニメーションスタジオ・ドワーフ松本紀子によるプロデュース、制作チームはドワーフに加え『ごん』や『プックラポッタの森』などを手掛ける映像スタジオ・TECARATという、国内外の映画祭で高く評価される作品を生み出し、日本のみならず世界のストップモーション界を支える最高峰のスタジオの技術チームが集結しました。

『左』プロジェクトについて

■あらすじ

仲間の裏切りによる江戸城改築工事の事故で、育ての親である棟梁や仲間たち、そして自らの右腕を失った大工の甚五郎。そして数十年後。様々な大工道具と右腕に装着したカラクリ義手を武器に、甚五郎は相棒の「眠り猫」と共に復讐の旅を続けている。人はいつしか彼のことを「左甚五郎」と呼ぶようになっていた。 様々な歴史上の人物との邂逅や、奇抜な悪党たちとの激しい戦いを繰り広げながら事故の真相へと近づいていく甚五郎。やがて将軍家の陰謀に辿り着き、巨大決戦兵器と化した江戸城から江戸の街を救うべく、大工の技術と新たな仲間たちの力を借りて立ち向かっていく...。

■作品の見どころ

ストップモーション+時代劇による日本独自のエンターテイメント!

時代劇という日本独自の世界を、これまでほとんど試みられてこなかったストップモーションという技法を使って描き出すことで、見たことのないエンターテインメント作品を作り出します。アートフィルムとしても、アクションフィルムとしても楽しめるような映像体験を目指します。

木彫りのキャラクターたちによるストップモーション

彫刻職人であった左甚五郎の物語を描きだすために、彼の作風と同じ木彫りの人形を使用します。木彫りの人形は造作や扱いが非常難しくストップモーションではあまり用いられてこなかったのですが、世界有数のストップモーションスタジオであるドワーフとTECARATのタッグにより、これを実現。木彫のテクスチャを活かしたキャラクターデザインはもちろんのこと、斬られた時の血の代わりに「おがくず」が吹き出すといった"木"ならでは素材感を活かしていくことで、彫刻職人であった左甚五郎の物語と映像演出の相乗効果を生み出します。

■左甚五郎とは?

左甚五郎とは江戸時代に活躍したとされる実在不明な伝説の彫刻職人。左利きであったために「左」という姓を名乗ったという説や、はたまた地元の大工に腕の良さを妬まれて右腕を切り落とされたため「左」と呼ばれるようになったなど、その名前の由来も諸説あります。日光東照宮の眠り猫をはじめ、甚五郎作といわれる彫り物は全国各地に100ヶ所近くあるそうです。しかしその製作年は安土桃山時代 – 江戸時代後期まで300年にも及び、その設置場所もさまざまであるので、左甚五郎とは一人ではなく各地で腕をふるった工匠たちの代名詞として使われたとのではないかとも言われています。

今作では、この実存したか判らない左甚五郎というキャラを最大限に活用し、フィクションの中に伝承や史実を編み込んでいく予定です。養父とされる甲良宗広をはじめ同時代を生きた石出吉深帯刀や徳川家綱といった歴史上の人物や、江戸城改築、慶安の変、明暦の大火といった史実を絡めることで、歴史ファンタジーとして物語に厚みを持たせていきます。また、現在でも実際に観に行くことができる左甚五郎の作品「眠り猫」や「野荒らしの虎」などの「モデルとなったキャラクター」も作中で登場させていく予定です。もしかしたらこういった出会いや事件があったからこの彫刻が生まれたのかもしれない。そんな「歴史の二次創作」が楽しめる映像作品を目指してまいります。

【川村真司(企画・原案)よりコメント】

普段はクライアントからの依頼があって、その課題に答えるべくアイデアを考えて様々なコンテンツを制作をしています。しかしそうやって誰かの課題に答え続ける日々の中で、誰のためでもなく、自分がとにかく面白いと思ったアイデアで長編映像作品を作ってみたい!と思うようになっていきました。 そんな時「左甚五郎」という実在不明な江戸時代のアーティストのことを知り、彼の現存する作品と同じように木で彫られた人形によるストップモーションをつかって「左甚五郎」の時代劇を描けないだろうかと夢想しはじめました。そして様々な偶然が重なり、心強い仲間たちに出会い背中を押され、このたびついにその映像制作に向けた第一歩を踏み出しました。

いきなり長編を制作するには、予算も制作体制も全然たりないため、まずはこの作品の魅力を最大限に理解してもらえるような数分間の「パイロット・フィルム」を制作することに決めました。このパイロット・フィルムを使って世界の配信事業社、配給/制作会社にプレゼンテーションし、最終的には1本の長編映画、もしくは10話程度のシリーズ作品を作る予算とチームを確保したいと考えています。応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

作品情報

タイトル

パイロット版公開予定

2023年1月 ※変更になる可能性がございます。

原作・監督・脚本

川村真司

クリエイティブディレクション

Whatever

プロデューサー

松本 紀子

アニメーション・プロダクション

ドワーフ

造形・美術制作

TECARAT

人形デザイン・造形・美術

八代 健志

制作チーム紹介

川村 真司 [企画・原案]

180 Amsterdam、BBH New York、Wieden & Kennedy New Yorkといった世界のクリエイティブエージェンシーでクリエイティブディレクターを歴任後、クリエイティブ・ラボPARTYを設立。 その後、2019年に新たなクリエイティブスタジオWhateverを設立し、チーフクリエイティブオフィサーに就任。数々のグローバルブランドのキャンペーン企画を始め、プロダクトデザイン、テレビ番組開発、ミュージックビデオの演出など活動は多岐に渡る。 カンヌ広告祭をはじめとした世界の数々の賞を受賞し、アメリカの雑誌Creativityの「世界のクリエイター50人」やFast Company「ビジネス界で最もクリエイティブな100人」、AERA「日本を突破する100人」などにも選出されている。

Whatever Inc. [クリエイティブディレクション]

東京、ニューヨーク、台北、ベルリンを拠点として活動しているクリエイティブ・スタジオ。広告、イベント、テレビ番組の企画・制作、サービス・商品開発など、旧来の枠にとらわれないジャンルレスなクリエイティブ課題に対して、世界的に評価されている企画力・クラフト力を持つメンバーと、最新の技術を駆使した開発を実行できるメンバーが共同で携わることで、「世界の誰も見たことがないけれど、世界の誰もが共感できる」ようなアイデアを作り続けています。 所在地(東京オフィス): 東京都港区六本木7-2-8 WHEREVER 7F https://whatever.co

ドワーフ [アニメーション・プロダクション]

世界中の人気者となったNHKキャラクター「どーもくん」、フランスでロングラン上映を続ける「こまねこ」をはじめとして、数々のキャラクターやコンテンツを生み出し、卓越した技術力のこま撮りを中心とした映像作品で、国内外で評価され活躍するストップモーション・アニメーション制作スタジオ。オリジナル作品のみならず、さまざまな⼈気キャラクターや有名コンテンツと積極的なコラボレーションもおこなっている。近年ではNetflixオリジナルシリーズ『リラックマとカオルさん』の制作・プロデュースを⼿掛けている。コミュニケーションデザイン事業会社「株式会社xpd」のアニメーションコンテンツ制作事業部である。 https://dw-f.jp//

松本 紀子[プロデューサー]

広告映像業界からキャリアをスタート。プロデューサーとして、コカ・コーラ、マクドナルドをはじめとした多くのコマーシャルの制作に関わる。1998年の「どーもくん」、 2003 年東京都写真美術館「絵コンテの宇宙 イメージの誕生」展での「こまねこ」誕生などが転機となり、キャラクター開発やアニメーションの作品制作へと活動のフィールドを広げる。 2003 年ドワーフの立ち上げに参加し、 2006 年に完全に移籍。ドワーフが得意とするストップモーションによるコンテンツ制作で、日本のスタジオとしては、いちはやく配信のグローバル・プラットフォームとの仕事を始め、 2016 年に「こまねこ」が Amazon prime video original のパイロットシーズンに採用され、 Netflix ではシリーズ「リラックマとカオルさん( 2019 )」が話題に。シーズン2となる「リラックマと遊園地」は今夏公開。昨年はコロナ禍だからこそとの思いで国内外の舞台制作者、そしてTECARATとのタッグで「ギョロ劇場へ」をプロデュース。他にも数々のオリジナル作品、コラボレーションプロジェクトなどが進行中。

TECARAT(太陽企画(株)) [木彫人形造形、美術制作]

ストップモーションアニメーション作家八代健志率いるアニメーションスタジオ。オリジナルコンテンツと広告に関わるアニメーションや美術制作を行っている。名前の由来は「手から」。切り、削り、研ぎ、磨く、現場から生まれる感性を生かし、素材感に溢れる作品を作り続ける。 https://tecarat.jp/

八代 健志[人形デザイン、造形、美術]

CM制作会社太陽企画(株)にて、CMディレクターとして実写を中心に活動する傍ら、様々な手法のストップモーションアニメーションを扱ってきた。2012年から本格的に人形アニメーションの制作を開始。2015年、太陽企画内にアニメーションスタジオTECARAT(テカラ)を立ち上げ、現在は人形アニメーションを軸足に活動している。脚本・監督とともに、美術制作、アニメート、木彫による人形造形なども手がける。素材感を大切にしたストップモーションアニメーションならではの映像を目指している。『ごん GON,THE LITTLE FOX』(2019)は、約160以上の国際映画祭にて受賞・オフィシャルセレクションに選出。最新作『プックラポッタと森の時間』(2021)は、毎日映画コンクールアニメーション部門にて大藤信郎賞を受賞。「Brain Online Video Award(BOVA)」用に制作した [Hair album](タカラベルモント)(2021)では人形造形とアニメートを担当し「D&AD Awards 2022」アニメーション部門にて<Yellow Pencil>を受賞。

【本作品に関するお問い合わせ先】 株式会社xpd ドワーフ スタジオ   E-mail: dwarf@dw-f.jp

【取材に関する報道関係者からのお問い合わせ先】  Contactフォームよりお問い合わせください。

Back to News